ⓔコラム4-3-1 国際疾病分類 (International Classification of Diseases: ICD)–11における摂食障害の診断分類 (表1)

 2019年5月にWHOで承認されたICD–11では,低体重の基準をBMIが18.5 kg/m2未満と定義し (ICD–10では,BMIが17.5 kg/m2未満であった),さらに,BMIが14 kg/m2以上か,未満で重症度を分けている (「有意な低体重を伴う神経性やせ症」と「生命に危険が及ぶ低体重を伴う神経性やせ症」に分類).この基準は,DSM–5とは異なる基準となっており,今後,議論が進むものと考えられる.

表1 ICD–11におけるおもな摂食障害 (食行動症または摂食症群) の分類.

〔吉内一浩〕